街金は消費者金融と比べると認知度が低く、なんだか怪しい雰囲気が漂っていますよね。
そのため実際にどういったところなのか正確に把握している人は多くはありません。
また、安易にお金を借りてしまってもいいのか?と不安に思っている人も多いですよね。
そこでこの記事では街金について詳しく調べました。
目次
0.街金とは?
街金は、大手消費者金融と同じで大手より会社の規模が小さい消費者金融のことを指します。
ほぼ大手の消費者金融と変わりがないのですが、審査が緩く大手で断られるブラックリストの人でも、現在の収入を確認することで借り入れができるようなところもあり、その分大手消費者金融よりも利息が高いという特徴があります。
「街金」は法律に基づいた貸金業の登録番号を持っており、どちらかというと地域的に展開する小口の消費者金融業者になります。
しかし、街金の中でも違法業者がいるようですから利用する時は十分確認しておく注意が必要です。
「闇金」は違法業者になり高額な利息で取立ての手段を選ばない危険な金融業者です。
〇街金は登録番号を持った利息制限法を守って地域に展開する消費者金融です
何度も言うようですが、「街金」は「闇金」のイメージが強いので避けられる感じがありますが、消費者金融業者として登録番号を持ち利息制限法の範囲で融資する消費者金融が「街金」になります。
〇昔の消費者金融は「サラ金」と呼ばれてイメージが悪かった
「大手消費者金融」も「街金」も昔は「サラ金」と呼ばれていたので、利息が高い金融業者としての認識が強くありましたが、今では利息制限法で利息が制限されて、貸金業に対する法律も厳しく整備されましたので、銀行に並び安心して利用できる消費者金融になりました。
大手消費者金融では、大手都市銀行と提携することで顧客の安心感を獲得し銀行よりも審査が通りやすく借りやすいイメージがあり、ATMを利用した返済もできるためサービスも銀行と同じように利用できるようになりました。
30日間無利息などのサービスを展開して利息も安く設定し、タレントや女優をCMに起用していることから、今では利用者も多い消費者金融会社になっています。
1.街金と闇金の違いについて
「街金」「闇金」と文字数も呼び方もなんとなく同じように聞こえますので、危ない気配が漂いますが中身は全く違う業者になります。
街金と闇金の大きな違いは、貸金業の登録業者ではないことと利息が大きく違います。
街金は銀行・信販・大手消費者金融と同じように、利息制限法により最高利息が20%までの設定で融資を行っている金融業者です。
その中で、利息が高い業者が「街金」となるだけで「闇金」とは別物になるのですが、利息が高いというイメージが「闇金」と同じ雰囲気を出しているのでしょう。
闇金は、利息制限法を超えた利息で融資する違法業者ですので、利息が20%以上で貸し出しますので、ここが一番大きい違いになります。
「街金」は大手消費者金融と同じ小口の消費者金融業者なので「闇金」とは全く違います。
消費者金融=街金と考えても良いでしょう。
しかし、街金と偽る闇金や悪徳業者がいますので、利用する時は注意が必要なのは確かです。
〇街金は独自の審査方法で顧客を獲得している消費者金融業者です
街金=地域密着型の消費者金融ですので、審査が通りやすいことや過去に返済ができなくて債務処理をしたことがある、「事故登録」をした人など他の消費者金融で断られた人などにも融資対象としています。
現在の生活状況を見て融資を判断する審査基準を持っているのは、街金が持つ唯一の特徴でもあります。
全ての人とは限りませんが、審査に対する柔軟性がある消費者金融です。
〇街金のメリット
- 「ブラックリスト」「遅滞」事情を考慮した審査や、今の収入と生活状況を判断するので他とは違い審査が通りやすい
- 大手消費者金融と同じ即日融資も可能
〇街金のデメリット
- 大手消費者金融より金利が数パーセント高い
(法定金利ギリギリで貸し出すこともあります) - 返済する方法が限られている(振り込みのみ・専用ATMがない)
〇闇金との違い
- 貸金業の登録をしているので登録番号がある
- 利息制限法に基づいた利息を設定している
- 対応する時の言葉は他の大手消費者金融と同じ
- ホームページがある
- 口コミや評判に違いがある
登録番号や金利が明確に書かれていないのが、街金と闇金の大きな違いです。
利息制限法に基づいた利息もそうですが、貸金業の登録業者であるという証明の登録番号の確認が何よりも先に確認することが大切です。
2.ブラックでも街金の審査を通る?
街金では、「事故登録」を記載されていても、ある程度期間が経過している場合や、現在の生活状況や収入状況を考慮しますので、他の金融機関とは審査が違いブラックリストでも借りることができる場合があります。
ブラックリストの審査では、現在の収入状況がどうであるかを審査しているようなので、信用情報機関に掲載されていても、記載されてからどれくらいの期間が経過しているのか確認して融資判断するようです。
(但し、事故情報が記載されてから短い期間では難しくなります)
街金も信用情報機関に照会して個人信用情報を調べますので、事故情報がある場合はすぐにわかるので隠して申請してもわかります。
〇街金の審査は銀行や大手消費者金融と違う方法で融資を可能にする
街金の融資をする審査では、少々の傷(遅滞・延滞で借りられない人やブラック期間が長くそろそろ消えそうな人)などを対象として貸しているようです。
大手の銀行や大手の消費者金融なども、利息を下げて貸し出していますが、ブラックリストに記載されている人は、対象としませんので必ず審査に通りません。
しかし、そのような客を取り込もうとしているのが街金なのです。
その審査がアウトの人の中でも、「事故情報」が登録されていてもしっかり収入を得て生活を立て直している人もいるので、そのような人などを対象に貸し出して顧客を獲得しているようです。
大手消費者金融から断られた客なども増やそうとしていますので、専業主婦でも借りることができる融資方法も用意しているようです。
全ての主婦とは限りませんが審査に柔軟性があり、初めての取引で融資金額に制限があることもありますが融資されることもあるようです。
3.街金ならば総量規制の上限を超えても大丈夫?
街金も大手消費者金融業者と同じ貸金業法に基づいて営業していますので、利息制限法によって融資額の金額により利息を設定していますし、総量規制である3分の1を超えるような貸し付けはしません。
しかし、例外となるものもあります。
〇総量規制にも除外や例外があります
総量規制でも例外の貸し付けがあります。
年収の3分の1を超えていても、「返済能力などを確かめた上」で貸し付けができるものです。
★例外となるもの
- 緊急の医療費
- 緊急と認められる費用
- 個人事業者の貸し付け
- 「つなぎ資金」係わるもの
他、例外の規定としているものです。
★除外となるもの
- 不動産の購入
- 自動車の購入
- 高額医療費
- 有価証券・不動産担保
他、除外になるものは「総量規制の対象外」の貸し付けになります。
ただ、大手の消費者金融より数パーセント利息が高いのは事実です。
街金の利用者には、ブラックで借りられない人や他で断られた人も多いため、ある程度のリスクを抱えることになりますが、その分金利が高いのだと考えれば借りる人にとっては有難いことになるでしょう。
4.街金の金利の相場について
利息制限法の利息では融資する金額に対して、利息が設定されています。
10万円までは20%、10万円以上50万円までは18%、100万円以上は20%までとなっています。
利息制限法にあたる20%までの利息で、利息制限法により設定された利息を設定しています。
〇大手消費者金融と街金の利息の違い
例えば、大手消費者金融が100万の融資をする際の利息は利息制限法では20%までと決まっています。
大手消費者金融が15%の利息で融資をしたとすると、街金では20%の利息制限いっぱいの利息を付けて融資するような形で利息を設定したりするのが特徴です。
(これはあくまでもわかりやすく説明するための利息ですので、上記とは限りません)
しかし、街金の審査は大手消費者金融と違い信用情報機関の照会+顧客の生活・収入状態をみて判断しますので、リストだけを判断基準としていないところに柔軟性がありますので「ブラックリスト」など、大手消費者金融で融資を断られた人でも融資する場合があります。
〇ブラックのように事故情報が登録されたことのある人の融資金額は?
街金の融資金額は、事故情報など大手消費者金融で断られた人の最初の融資額は、10万円迄の金額が設定されているようです。
支払い状況や完済などで信用が出てきた場合は、その都度融資金額も上がっていくようです。
しかし、当日必要である場合入金に時間がかかる場合があることも知っておきましょう。
融資が可能でも、初めから高額な金額の融資はできないことになりますので、実績作りが大切なことになります。
(但し、悪徳業者もいることを忘れないように気を付けてください)
★街金の利息は大手消費者金融よりも高いですが、利息制限法を超えてはいません。
法律に従って設定していますので、もしそのようなことをしているのであれば、街金ではなく闇金になります。
5.街金の利用に保証人や連帯保証人は必要?
通常、借り入れる時に連帯保証人を要求することはありません。
本人のみの借り入れが基本になりますから、連帯保証人などを要求する業者は闇金の可能性も考えられますので注意が必要です。
但し、街金は「ブラックリストの登録期間が間もない人」や「債務に事情がある人」に考慮して融資する場合に、特別な事情を持っている人に連帯保証人などが必要と伝えられることもあるようですので、そのようなことがない人では要求するようなことはないようです。
6.街金に在籍確認はある?無職では借りられない?
銀行や信販会社・大手消費者金融と同じように「街金」も在籍確認の連絡はあります。
本人の勤務先を確認することは、どこの金融会社もすることですので、正しく申込書通りの勤務先に勤めている確認はすることになります。
確認の際、勤務先に連絡があっても「クレジットカードの申し込みがあったので、勤務先の確認の連絡」というような言い方で確認するようですので、会社からも怪しまれることはないでしょう。
〇無職でも借りられる場合があります
今はまだ無職だが、新たに就職先が見つかって内定している時など収入の見込みがあるような時には融資をするようです。
これは、他の大手消費者金融ではしないことで、仮にあるとすれば新しい勤務先に勤めたときの給与明細があれば融資する時もあるようですが、まだ働いていない状態で融資をすることはありません。
そのような点も、街金のメリットということになります。
金利は数パーセント大手消費者金融よりも高いですが、ここでも借りる人の今の状態を見極めて融資をするので、無職であっても融資することはありますので、そこが大手消費者金融と違う審査方法と言えるでしょう。
しかし、安全とは言っても街金の中には悪徳業者もいるので、借りる前には十分調べてから利用した方がよいでしょう。
7.街金を滞納した場合の取り立てについて
街金も他の銀行や信販など消費者金融業者と同じ対応で連絡をしてきます。
支払いができなくなるような事態が起これば、連絡が入ることになりますし訴訟手続きもしますので大手消費者金融と同じです。
街金で借りた時に遅滞・延滞までは猶予するところもありますが、支払いができなくなる状態に陥るようなことがあると、もう他では借りられない状態になることを知っておいてください。
〇審査が緩く柔軟性がある金融機関は?(★が多いほど審査が緩い)
- 銀行・信用金庫 ★
- ファイナンス・信販 ★★★
- 大手消費者金融・ネット銀行 ★★★★
- 街金 ★★★★★
と、★が増えるほどほど審査は緩い金融機関になります。
(信用情報機関さえ問題なければ、勤続年数と年齢で審査されるようです)
*「大手消費者金融」と同様に「ネット銀行」もインターネットが急速に普及したこともあり、最近ではネット銀行利用者が急増し融資金額も高く審査も比較的軽いようです。
最後に柔軟性がある審査は「街金」になりますし、最後の砦と言っても良いかと思います。
8.街金の返済に困ったら弁護士に相談を
「失業」などをして生活に追い込まれて返済ができなくなれば、弁護士に相談して債務整理をすることになるでしょう。
審査に柔軟性があって緩くても「街金」で借り入れをする人は少ないのが現状です。
銀行・信販・大手消費者金融がほとんどの顧客を獲得しており、顧客に便利な金利やサービスが充実していることがあげられます。
「街金」で借りた人や借りに来る人には、過去に信用情報機関に「事故登録」された人が融資を申し込んで審査に通らなかった人も多く利用するようなので、ここで支払いが出来なくなり債務整理をすると次回からは借り入れできるところがなくなるのは間違いないでしょうから、現金生活を日々心掛ける生活をしなければなりません。
しかし、何度も繰り返して「自己破産」をしている場合は、免責がつかなくなる可能性もありますので、借金がそのまま残ることも考えられます。
債務整理の方法によってはできない可能性があることも知っておいた方が良いでしょう。
〇最後に街金の金融業者の宣伝文句にも最大の注意が必要です
多重債務があっても融資するところもあるようなので、闇金の場合が十分考えられますので注意してください。
「10件までなら可能」「多重債務でもOK」「免許証があればOK」「専業主婦歓迎」などの広告や宣伝には注意してください。
(街金と称して実は闇金や無許可の悪徳業者もいます)
必ず、その業者のホームページや登録番号などの確認をしてから、金利の表示確認などをしてください。
そのようなものがない所は闇金と思ってもよいでしょう。
〇「インターネットのみの申し込み」にも注意してください。
インターネットだけで申し込みする時に、申し込みフォームが用意されています。
闇金や悪徳業者などは、このフォームにクレジットカード番号を記入するような欄を設けていることが多いようですから、記入はしないようにして、そのフォームから離れてください。
クレジットカード番号は商品を買う時や引き落としを行う時などに記入する欄はありますが、それ以外では必要ありませんので、闇金などの悪徳業者の可能性があります。
他にも口座番号が知られてしまうことで、「押し貸し」といって借り入れを申し込んでいないのに、勝手に預金口座に振り込んでくる手口で不当請求してくることもあります。
電話連絡も含めて申し込んだ後に連絡が取れない可能性を秘めていますので、クレジットカード番号の記入欄がなくても「預金口座に振り込みます」と聞き出した後で「押し貸し」のような手口をすることも考えられます。
インターネットのみの業者も要注意ですので、必ず登録業者であることなど確認してください。
上記のような宣伝文句や手口は闇金に多いので、必ず登録番号の詳細を確認することが必要不可欠になります。
「電話のみ」「インターネットのみ」など便利になっていますのでホームページにも十分注意が必要です。