- 【名前】西田祥子
- 【性別】女性
- 【年齢】20才(借金当時の年齢)
- 【職業】スーパー勤務
- 【住んでいる場所】岐阜県中津川市
- 【借金額】100万円
- 【どこからお金を借りたか】アコム、レイク、アイフル
- 【借金の理由】ひとり暮らしをするための費用、遊興費
「時効の援用」でチャラにした消費者金融からの借金
20才の時、実家から離れて名古屋でひとり暮らしをしたいと両親に相談しました。
最初は反対されましたが、私の勢いに根負けし許してくれたのでひとり暮らしの準備を着々と始めました。
その年の3月いっぱいで辞めるスーパーの勤務の休日を利用し、名古屋へ何度も面接に行き、一ヶ所春から採用してくれる会社があるということだったのでよろこびいっぱいで、その足で名古屋のビジネスホテルに宿泊しマンションを契約しました。
実家に帰り両親に報告し、私には貯金が少なかったので、父が120万円を援助してくれました。
ありがたく大事に保管していたのですが、当時父との仲があまりよくなく、離婚を視野に入れ自立のために商売を始めていた母から「すぐに返すから100万円一時的に貸してほしい」と頼み込まれました。
どういう目的で何に使い、誰からいくらお金が入るかをとくとくと説明され(何人かにお金を貸していて、まとめて2週間後に確実に返済されるということでした)母の勢いに押され貸しました。
すると返してくれず、事情が事情なだけに父にも言えずで、このまま名古屋に行けないかも?という事態になってしまいました。
名古屋に行けない場合は父にお金を返さなくてはいけません、でもそれもできないので母に詰め寄ると「消費者金融で借りればいい、カードを預けてくれたら返済はちゃんとしておくから。それとは別にかならず100万円も返すから」と言うので、背に腹は代えられずふたりで無人契約機に入ってアコムで限度額一杯の50万円を借りました。
それと残りの20万円とじぶんの貯金を合わせて名古屋で無事ひとり暮らしと新しい生活を始めることができました。
収入も少なく若い私が限度額いっぱい借りられたのは、父が自営業で自宅を含めて土地をいくつか所有していたからだと思います。
新しい会社では正社員ではなく契約社員扱いで特に必要書類もなく、母の一件でバタバタしていたので住民票を移さず名古屋でずっと生活していました。
母はちゃんと返済をしてくれていたのですが、ある時岐阜に帰って母のところに顔をだしたら「頼むから!他社で借りて欲しい」と頼み込まれ、アコムでの実績があるからか、レイクで25万円ほど借りることができました。
母は封筒から3万円抜いて「お礼」といってくれました。
その時なぜかありがたく思い、名古屋に帰ってぱーっと使ってしまいましたが、よく考えるとじぶんの借金なので「お礼」というのも話がおかしいわけですが、その時は母の行動や言動がおかしく、関係もぎくしゃくしていました。
そのため久々に会って土下座する勢いで頼み込まれ、断ってがっかりされたり激昂されるのが嫌でつい言いなりになってしまったというのが正直なところです。
なので私自身も借金を重ねることや母からそのようなお金をもらうことに抵抗感がないという、やや異常な心理状態でした。
同じパターンでアイフルでも借りました。
私が返済しに行ったこともあるのですが、びっくりしたのは返済したその時に「実績があるので○円までご融資できますが」と営業をかけられることです。
名古屋での生活は今まで未経験だったことばかりで何かとお金の出入りが激しく、月末に手持ちに窮することもあったので、そういったときはつい借りてしまうこともありました。
返済を母任せにしていたらある時、○○債権センターなどというところからハガキがじゃんじゃん届くようになりました。
金額がどんどん増え、裁判にするとか「相談にのるので一報を」という内容でしたが、無視していたらなぜかパッタリこなくなりました。
直接誰かが来るということはなくひたすらハガキや封書で、やたらくるときとパッタリ途絶えるときがあって、そのうち全くこなくなりました。
おかしい話ですが、私自身借金をしたことを忘れてしまうほどで(このままうやむやになるならラッキー)くらいに考えていました。
しかし、結婚をしてすぐになぜか封書が届き心臓がどきっとしました。
私自身忘れていたくらいなのでもちろん主人には言ってませんでした、でもなにか変だなと思ったのでネットで調べてみると「時効の援用」というのがあることを知りました。
届いた書類の最終返済日をみると、とっくに5年以上経過しており、その後こちらから返済どころか連絡もしてなかったので、適用されると知り、ネットで調べた関西の司法書士に電話とFAXを駆使して依頼し、内容証明ですべてに通達してもらいました。
祈るような気持ちでしたが、その後ぱったりと連絡はなくなったので時効の援用が成立したと理解しています。
費用は計25,000円ほどで、保管用にもらった書類をみてもじぶんでは到底できない内容だったので(個人でもできないことはないらしいですが、弁護士や司法書士、行政書士がやった方が効力があり、また一字一句、印鑑などにミスがあっても無効になるということです)プロに依頼してよかったです。
時期的に消費者金融が淘汰されて、過払い金などが問題になり始めた時期だったのでラッキーだったといえますが、全てにおいて懲りたので2度と借金はしないと心に決めています。
管理人からのコメント
この方は幸いにも時効の援用を使って借金の返済をしたようですね。
返済を母親に任せていたみたいなので、万が一、取引があれば、居場所がバレ、督促が届くようになっていた可能性もあります。
最後に取引をしてから、長い年月がたっているのであれば、時効の援用を使うのも一つの手でしょう。
ただ管理人としては、借りたお金を一切返さないというのはどうかと思います。
生活状況によってお金が返せなくなったのであれば、せめて債務整理でもして、返せる範囲で返済するという方法を使うのが最初ではないでしょうか。
時効の援用が適応できるまで逃げ続けるのは精神的にも辛いですし、今後もずっと借金を踏み倒したという罪の意識は残ります。
そうならないようにも、債務整理という形でもいいので最大限の誠意は見せるべきではないでしょうか。