- 【名前】道上守
- 【性別】男性
- 【年齢】19歳(当時)
- 【職業】会社員
- 【住んでいる場所】広島県三次市
- 【借金額】100万円
- 【どこからお金を借りたか】消費者金融武富士
- 【借金の理由】車の購入費用
甘い言葉にだまされて借金が増大
お金を借りたのは消費者金融の武富士です。
現在ではすでに会社は無くなっていますが、当時は消費者金融の中でも最大の金融会社でした。
お金を借りた理由は車の購入費用の足しにするためで、最初に借りた金額は20万円でした。
そのため月々の返済金額は5000円程度と小額で、これならすぐに返済できると安心してしまったのが失敗の始まりでした。
借りた20万円を車の購入費用の頭金にして車は問題なく購入できました。
しかしその当時借りたのは20万円でしたが、借りることが出来る枠が50万円だったため給料日前などに1万円借りたり、友達と遊びに行く際にお金が足りないと感じたらまた1万円借りたりといった使い方を繰り返していたため、気がつかないうちに借金は限度額の50万円まで膨れ上がっていました。
当時の給与は手取りで15万円程度でしたので、50万円まで膨れ上がった借金の毎月の返済金15000円はとりあえず問題なく返済できていました。
しかし使い勝手の良さから返済してカード枠が少し空くとまた借りるの繰り返しで、いつまで経っても元本が減らないという状態を繰り返していました。
その頃、武富士から内容の変更と限度枠を広げられるので一度店舗までお越しくださいという電話があり、私は店舗まで出向きました。
実はこの内容の変更というのは口実で、実際には限度額を広げてさらにお金を借りさせるのが業者側の目論見だったことに私は全く気づいておらず、言われるがままに店舗に行ってしまいました。
今思えばこれが大きな間違いあったと思います。
店舗では内容の確認と限度額が50万円から100万円にアップできることが伝えられましたが、その時点では特に100万円まで借りる必要もなかったため、私は丁重にお断りしました。
しかし業者側はその場で50万円を用意して私に手渡し、「とりあえず使わなくても良いのでご自信の口座へ入れておいてください。1週間程度で全て返済してもらえばいいので」といいお金を私に手渡しました。
今思えばその行為は現在の貸金業者などでは考えられない無茶な行為だったと思います。
要するに無理やり限度額の100万円までを貸付けて、必要なければ1週間で返済していいという強制貸付を行われたわけです。
しかし当時の話は無知だったこともあり、1週間経ったら全額返せばいいかと安易に考えていました。
この1週間という時間が非常に問題で、自分の口座の中に50万円入れてしまうと、そのお金は自分のお金だと錯覚を起こすようになります。
そのため使わないで持っておくだけならいざというときに助かるかもといった考え方に少しずつ変わってきました。
そうして1週間後には返済することなく、口座へ50万円を入れたままの状態になったわけです。
口座にお金があると気持ちが大きくなってしまうのが人間の性というもので、その50万円はその後1年間の間に全て使用してしまいました。
そのため借入額は100万円となり、月々の返済額は35000円程度に跳ね上がっていきました。
それでも返済して枠が空けばそれを借りれば生活に支障は出ないと考えていたため、35000円を返済してまたすぐに20000円を借りるといった生活を約3年程度続けていました。
その間に借金の元本である100万円はほぼ減っておらず、35000円の返済金も15000円が利息、20000円が元本の返済となっていたため、返済してすぐ借りるので全く借金の減らないループに陥っていたといえます。
そのころ結婚もしたため、何とか借金を減らさないと妻に迷惑がかかると考えるようになり、返済しても借りないように気をつけて返済をこつこつ続けるようになりました。
しかし100万円の元本はなかなか減らず、5年かけて返済してもまだ半分程度しか減っていませんでした。
35000円ずつ返済を続けていればもっと減っていたはずなのですが、元本が減るに従い月々の最低返済額も下がっていくため、ついそれに甘えてしまい最低返済額のみを返済していたためなかなか元本が減らないという状態になっていたといえます。
子供も生まれ生活費が増大していく中での借金返済は非常に辛かったですし、何より家族には借金のことを一切話していませんでした。
郵送で明細書も届かないように手続きをしていたため、お小遣いや昼食代を切り詰めながらの返済を続けていました。
その頃です、グレーゾーン金利が問題となり、改正貸金業法が施行されたのは。
それにより私の元にも業者から改正貸金業法で定められた金利で借金の見直しをしましたという連絡がありました。
実は私は過払いと呼ばれる状態だったため、実際の借金は100万円でしたが、返済した金額は約350万円にも上っていたため、見直し後には残っていた50万円の借金は無くなり、過払い金が200万円以上も計上されていました。
要するにすでに借金の返済はとっくに終わっており、無駄に過払い金を支払い続けていたということです。
もし改正貸金業法が施行されなかったら、今でも借金の返済を続けていたのかもしれません。
結局その後その業者は倒産してしまい、過払い金の返還も行なわれないままになってしまいました。
管理人からのコメント
昔は違法な金利で貸付を行っており、過払いが発生していることは珍しくありません。
もし過払いの疑いがあるのであれば、一度弁護士に相談をして、過払いが発生しているかどうか聞いてみるのが一番いいですね。
過払いには時効もあるので、早めに対処したほうがいいですよ。