債務整理をしたとしても、今後の生活を考えるとクレジットカードがないと少し不便ですよね。
今はネット通販でモノを買うのが当たり前の時代で、その時にはクレジットカードが一番支払いが楽です。
そこで今回の記事では、債務整理した場合のクレジットカードの解約について詳しく解説していきます。
目次
1.債務整理をした後もクレジットカードを残して使用できないのか?
任意整理をする時は、クレジットカード会社を選んでおけば使用するのは可能です。
しかし、クレジットカード会社が債務整理をしたことを定期的に行っている「与信」の時に知られると、解約通知がくるようになりますのでカードは返却することになるでしょう。
それがどれくらいの頻度で調べているのか、各クレジットカード会社より違いがあるみたいですので、知られていなければ更新時までは使用可能となります。
債務整理をしたのであれば、クレジットカードの事は忘れることを心掛けるようにした方が今後の生活の為にもなります。
◎任意整理と個人民事再生・自己破産の違い
「任意整理」では、債務整理の選択をすることができますので、他のクレジットカードは利用していても選択をしなければ返却する必要はありません。
整理するクレジットカードだけを返却すれば整理できます。
債務整理で選択していないカードや使用していないカードについては、債務整理が終了した後に信用情報機関の与信を各クレジットカード会社が、どれくらいの頻度で利用状況を確認しているかにかかります。
もし選択していないクレジットカードでもクレジットカード会社が債務整理の事実を知ると、解約通知や更新が出来なくなることになります。
「個人民事再生」「自己破産」では、利用しているクレジットカードは全て返却しなければいけません。
たとえ滞納していなくても返却するように法律で定められているからです。
利用していなければ残すことができても、後で解約通知がクレジットカード会社より送られてくることになります。
「任意整理」「個人民事再生」「自己破産」全てにおいて言えることですが、使用していないクレジットカードでも、各クレジットカード会社が定期的に「与信」を行う時に、債務整理の事実がわかれば自動的に使用できなくなり解約することになります。
2.債務整理後にクレジットカードの更新で継続できる?
「任意整理」の場合でも、残したクレジットカードの更新時まで知られることがなく更新日を迎えた時には、各クレジットカード会社は必ず信用情報機関へ確認するようになっています。
この時には債務整理の情報が知られることになりますから更新ができないでしょう。
そうなれば、新しいクレジットカードも送られてくることはありません。
「個人民事再生」「自己破産」の場合は、その債務整理をする時点で借り入れが残っていると解約処理となります。
もし使用していないカードなどあっても、いずれ使用できなくなるので、全てのクレジットカードを一括で解約処理をするよう弁護士から言われると思いますから、その時に一緒に解約しておいた方が良いでしょう。
クレジットカードを使用していなくても、後の確認などで知られると結局は解約となります。
クレジットカード同士は連帯していると考えて、一つでも債務整理をする場合残りのカードも更新ができなくなると覚えておくと良いでしょう。
3.債務整理の返済中でもクレジットカードを作成できる?
債務整理を行って返済中の場合は、すでに信用情報機関へ登録されている状態です。
クレジットカードの申し込みの際、必ず照会されますので審査はめったに通らないでしょう。
◎債務整理後の返済中にクレジットカードの作成を考えている人は、債務整理をもう少し理解した方がよいのでは?
債務整理をしたということは、借り入れた金額を返済することができなかったから法律を使うことで、債権者や場合により裁判官が認めた時に返済額を減らし行っているものです。
債務整理をした状況から考えると、自分の信用は「0」になっていますので、「返済中であれ返済した後であれ」せめて5年の経過をペナルティとして待つことが必要ではないでしょうか?
それから、自分の信用情報を信用情報機関に開示請求をして、信用情報がどのように記載されているか確認してからでもクレジットカードの作成は遅くはないでしょう。
債務整理の返済中に、新しいクレジットカードが作れるほどクレジットカード会社は甘くありません。
あまりクレジットカードの審査を甘く見ない方が良いですよ。
〇クレジットカードの申し込みをする時は会社を絞ること
クレジットカード会社を一度に数社の申し込みをしたりするのも、審査対象としていますから審査に通らないことが多いので気を付けて申し込みをしてください。
クレジットカード作る時は、利用するところ1社に絞って申し込みをするようにしてください。
クレジットカードの申し込み情報も記録されていますので、何枚も作ろうとすると審査に引っかかることになります。
4.債務整理完済後クレジットカードの審査は通る?
債務整理完済後でも、クレジット会社によって審査は違いますので通らないこともあります。
完済されてから信用情報を開示請求して確認してみる方が早い方法だと言えるでしょう。
◎CIC信用情報機関への開示請求(クレジットカード・ローン)
開示請求は、インターネット・郵便などで開示請求できます。
クレジットカードを持っていれば、インターネットで請求することができます。
(開示請求にかかる手数料¥1000円が必要になる為です)
郵便でも請求できるので、インターネットで開示請求書をダウンロードしてしての記述をすれば、定額制小為替¥1000を郵便局で購入し、これと一緒に同封して申し込めば約10日で郵送されてきます。
株式会社シー・アイ・シー・CIC加盟貸金業者(代表的なところ)
☆割賦販売・貸金業法指定の信用情報機関で「CIC」と呼ばれています。
平成22年7月20日経済産業大臣から指定を受けた指定信用情報機関でもあります。
◎銀行系
アメリカンエクスプレスインターナショナル・(株)ジェーシービー・三井住友カード(株)・楽天カード(株)
◎信販・ファイナンス系
(株)オリエントコーポレーション・(株)アプラス・オリックス(株)・SMBCコンシューマーファイナンス(株)・(株)ジャックス・(株)セディナ・三菱UFJニコス(株)・アコム(株)・アイフル(株)
◎通信・生命・その他系
NTTファイナンス(株)・KDDIフィナンシャルサービス(株)・(社)生活サポート基金・JRAシステムサービス(株)・東京海上日動ファイナンス(株)
まだ他にも、地方銀行など様々な企業が加盟していますが、通信・生命保険のファイナンス系の会社なども加盟しています。
各信用情報が必要な場合は、必要な分だけの小為替を購入して申請することができます。
詳しくは、各信用情報機関のHPをご覧ください。
◎クレジットカード会社の審査
銀行系★
↓
信販系★★★
↓
消費者金融系★★★★
とありますが、下へいくほど審査は緩くなります。
*債務整理をしたクレジットカード会社では、特に銀行系は避けて申し込む方が良いでしょう。
(銀行系のクレジットカードは中々審査に通らないことが多いです)
そこに記載が消滅しているようでしたら、クレジットカードの申し込みができることになります。
*自己破産した人は、クレジットカードを作るには5年以上過ぎても作れないクレジットカード会社があります。
5.債務整理をするとクレジットカードの家族カードはどうなる?
家族カードの申し込みをした人が債務整理を行った場合と、家族カードの保証人になった人が債務整理をした場合は使用できないことになります。
それがなければ家族カードは個人の問題として扱うので利用することは可能でしょう。
しかし、家族カードの申し込み者や保証人は世帯主であることが多いので、世帯主が債務整理をすると利用できなくなる可能性が高いと言うことになります。